久しぶりに時間ができたので、秋葉街道(中央構造線)沿いに北上して南アルプス最北の山、守屋山に登ることにした。
分杭峠の登山口の駐車場に着くと、車が鈴なり。ここ数年、人が来る山からは足が遠のいていたのでちょっとびっくり。
歩いて20分ほど高遠のほうに戻った立石登山口から登り始める。8時55分。
この登山コースは途中石がいろいろあって、いかにもクライミングするにはよさそうなのだけど、観光地だからか開拓はされていないようだった。
最初に現れる亀石。
立石。眺めがいい。
鬼が住んでいたという鬼ケ城。岩陰遺跡だったんじゃないかと思ったけど、痕跡はなさそう。全国的に「鬼」がつく地名は、大和朝廷に歯向かった人たちが住んでいたと言われていている。
東峰まで来ると諏訪湖が一望。
西峰に着くと、なんだか観光協会の人たちが来ていて、拡声器があって、ものものしい雰囲気。聞けば、クラウドファンディングで指示盤を作ったそうで、その除幕式が11時からあるのだそうだ。10時10分について、ちょっと待ってようかなあと思ったけど、たるいので10時40分には出発。途中、登ってきていた諏訪市の市長一行に会う。
途中、キャンプ場を通って杖突峠には11時半には戻る。手軽な登山コース。
大鹿村の新小渋川のたもとに住むIさんは、山のことをよく知っていて、リニアに反対するぼくたちのことをいつも応援してくれました。まだ大鹿に時々来て取材をしていたとき、集会でリニア反対の意見をみんなの前で言っていたのが印象的でした。
変える会は、2017年の夏に登山者の会といっしょにリニア反対の立て看板をIさんの家の近くに建てさせてもらい、その後Iさんの家の脇に移動させました。
Iさんは昨年亡くなり一人暮らしだったため、ポストに手紙を入れて問題あるようなら連絡をくれるように伝えておきました。
先日娘さんから電話が来て、今年中に片付けてほしいということなので、今日午前中に撤去しました。
大鹿村にはいくつかリニア関連の立て看板がありますが、反対を明示した看板はここだけだったので、ちょっと寂しくはありますが、十分に役割を果たしてくれたと思います。
写真は2017年の設置時。登山者のみんなと設置した。今後どうするかはこれから考えます。
前日の坂島非常口の事故を受けて、現地を見に行くことにした。9日午後に大鹿を出る。
途中ゲートがあるけど、入山禁止はきのことり用なので、他の記者も入っていて出てくるところに出くわし入る。
当たり前ですが作業は中止で、現地は静か。作業員は1人だけ見かけました。無人なのに、車の出入の合図かブザーが定期的に鳴っていたのが不気味でした。
ゲートの隙間から撮影。広報の扇形のところがトンネル入り口。
発破についての掲示。今回は発破前のダイナマイト据え付けの作業時の事故と報道されています。
少し情報から見ると、入口が見えます。伊那山地トンネル掘削初期の崩落。リニア本体トンネルについてはトンネル掘削初期段階での事故が目立ちます。中川村のトンネルは出口間際での工期まじかでした。今年の2回の事故は、静岡での工事が滞った後、長野と岐阜で連続して工事を開始した中での一貫。中川村の事故も、南アルプストンネル掘削開始半年してからの事故でした。背景要因を調べてほしいところです。
ついでに本山の残土置き場。
ここの地形はぼろぼろのところが多いです。帰りに会った浜松で地質に詳しいOさんは、真砂土になっていて、岩だと思って発破をかけると事故が起きるかもしれないと述べて地質を見に来たそうです。今後の事故原因の解明が待たれます。第三者にも入ってほしいところです。
横浜から山の仲間が来たので、リニア工事現場見学に出かけた。釜沢の三正坊は残土がなければ紅葉ですごいきれいな景色だったはず。
今日は休工日なので、残土運搬用のダンプが止まっていました。
小河内沢も色づいていた。
除山非常口からは水がどんどん流れ出ています。南アルプスがどんどん枯れてます。
誰も見に来ないのがもったいないくらいの紅葉。
しばらく河川改修をしていたトビガスの残土置き場(長尾台)予定地は水底から一応河原に戻っていました。
久しぶりに来た深ガ沢の残土置き場。すでに残土が積み上がり、たいへんなことになっていた。下は大河原の中心地。やばいよ。
モリアオガエルのいた池は無残に。
ここの残土置き場は、南坂沢という沢の下に位置する。その南坂沢の砂防堰堤は底が抜ける状態になっている。この沢をなんとかしないで残土を置くなんてもう無謀。